ストロボライト
    真実がズレている
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INTRODUCTION

記憶を失くした刑事 その事件の真相は23年前に決まっていた

閑静な住宅街で起こった殺人事件。それは遺体から手首を切り落とすという猟奇的なものだった。奇妙な殺人事件をめぐって繰り広げられる本格派サイコサスペンスでありながら、ラブストーリーの側面を持つ本作。緻密に展開されていく「刑事ドラマ」と主人公を支えようとする恋人との「純愛ドラマ」サスペンスとラブストーリーが交錯する、心に響くクリミナル・ラブストーリー、それが映画『ストロボ ライト』である。

関西発!!日本映画界の大きなムーブメント、大阪芸術大学からまたひとり大型新人監督が登場!!

監督の片元亮は本作が劇場公開デビュー作となる完全無名の映画監督。中島貞夫に師事し、石井裕也(『舟を編む』)、熊切和嘉(『私の男』)、山下敦弘(『もらとりあむタマ子』)、呉美保(『そこのみにて光輝く』)等数多くの映画監督を輩出した、いまの日本映画界を支える大阪芸術大学出身の本格派の大型新人監督だ。
自主製作の枠を大きく超えた、新人監督とは思えない、その本格的な作品は関西の映画界で大きな反響を呼び、大阪・京都・神戸での先行劇場公開では多くの観客が劇場につめかけた。

関西からの発信が作り出す潮流、世界へ

本作の制作は、2010年伊丹市の後援を受け開始した。東京を舞台にした物語でありながら伊丹市を中心に関西での撮影を敢行。スケールの大きな映画作りだけでなく、先行劇場公開までも関西という地域にこだわって実現させた。その反響はインディペンデント映画としては異例の東京でのロングラン完全ロードショーへと繋がり2015年全国へと拡がり始めている。国内では第29回高崎映画祭にて邦画が初めてクロージング作品に選ばれる快挙を達成。海外ではカナダ国際映画祭2015 Rising Star Award 新人監督コンペティションにおいて新人監督賞を受賞。今まさに関西で起きた波は地方や大都市、そして世界へと飛び火せんとしているのだ。

STORY

真実がズレている

閑静な住宅街で起こった殺人事件。 それは遺体から手首を切り落とすという猟奇的なものだった。完璧な様で稚拙な証拠隠滅に問題なく犯人特定に至るものと思われていた事件は意外にも、初動捜査の段階で行き詰まりを見せる。その中で捜査一課の刑事・小林秀は、過去に関わった或る事件との共通点に気づく。今回の事件と同じ時系列の展開を見せはじめる過去の事件。混迷を極めていく捜査の中、襲われ重傷を負う小林。この出来事をきっかけに、小林の記憶は断片的に欠落し始める。それでも犯人逮捕に執着する小林には、消し去る事の出来ない過去の傷があった。幼少期に両親を殺害されて失ったという過去。痛切な想いを胸に刑事として生きてきた彼が、失われていく記憶の先に見た事件の真実とは――

殺人教畯事件

精神科医・藤堂が自らの担当する患者に暗示を掛け殺人を促したとされる殺人教唆事件を担当した主人公小林秀ら警視庁捜査一課七係。しかし結局殺人教唆を立証出来ずにこの事件は終わってしまう。この物語は藤堂に制裁を加えた小林の謹慎が明けたところから始まる。小林と藤堂、そして殺人教唆。その因果関係が引き起こしたものとは?

切断された右手首

閑静な住宅地で起こった殺人事件。豪邸のリビングに横たわる遺体。犯人に抵抗したことで傷付いたと思われる両腕に残された無数の切創。一見すると強盗殺人だが、遺体から切り落とされた右手首が刑事たちの捜査方針を覆す。切り落とされた右手首が意図するものは?

3つの凶器

監察医務院で見付けられた遺体後頭部の陥没痕。直接の死因と診断されたその陥没痕は下から上へとすくい上げるように後頭部に衝撃を与えたものだった。両腕の切創。切断された右手首。そして後頭部の陥没痕。それぞれ異なる形状の傷が導き出す複数の凶器。何故それだけの凶器が必要とされたのか?

被害者の素性

高級住宅地に住んでいながら残高の少ない預金通帳。妻子と別居し、離婚協議中の家庭事情。大手ゼネコン八橋建設の営業所長を解雇されたと思われていたが、実際は八橋建設から多額の退職金が支払われていた事実。そして自宅付近で目撃された不審者。被害者依田幸助の身に何が起きたのか?

ひとつだけ残された足痕

殺人現場の浴室で犯人が血液を洗い落とした形跡がルミノールによる血液反応で明らかになる。同じくタオルからも検出された血液反応で犯人のものと思われる足痕が浮かび上がる。指紋などが全て拭き取られた現場に唯一残された痕跡が現すものとは?

23年前の事件

紛失した手首、ひとつだけ残された足痕、拭き取られた指紋。共通点が余りにも多い23年前の殺人事件。被疑者死亡のまま処理され疑問が残るその事件を今回の事件はなぞるように進んでいく。同一犯か?模倣犯か?それとも・・・

消えたもうひとりの容疑者

事件発生からまもなく浮上した容疑者、元冨吉組構成員田端二郎と仁木則之。ふたりの身辺を突き止めようと捜査を進めるが仁木則之の所在が掴めない。ようやく辿り着いた住処にも仁木の姿はなく、派手に荒らされた室内がそこにはあった。失踪、逃亡、保護。あらゆる可能性が示唆される中、仁木はどこに消えたのか?

CAST

小林 秀(こばやし しゅう)

【30歳、警視庁捜査一課七係の刑事。巡査部長。平素は穏やかな青年だが、仕事では犯罪者を絶対に許さない。幼い頃に両親を失くしている】

福地 教光(ふくち たかみつ)

1981年6月16日生まれ。北海道出身。

大阪芸術大学舞台芸術学科卒。劇団バンタムクラスステージ所属。

大学在学中から関西の小劇場を中心に活動。他劇団へのゲスト出演も多く、近年は東京と大阪を往き来しながら年に6、7本のペースで舞台に立ち、その中でダンスや殺陣を披露することも多い。近年ではバンタムクラスステージ「ルルドの森」(12)「ハーメルンの記憶」(13)劇団6番シード「ギブミーテンエン」(12)などで主演を務める。他にイベントのMCやナレーション、「USJワンピース・プレミアショー2013」出演などテーマパークでショーアクターとしても活動している。

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小林 秀(こばやし しゅう)

【25歳、主人公の恋人で、現在同棲中。先の事件で主人公と知り合う。美容師になることを目指し、一方で主人公の支えになろうとする】

宮緒 舞子(みやお まいこ)

1984年2月8日生まれ。神奈川県出身。

「自分にしか出来ない事で生きていきたい」と会社員を辞め女優の道を歩み始める。日中合作作品映画「キネマの大地」(08)でオール中国ロケという過酷な撮影からそのキャリアをスタート。その後は「記憶の支配人」「ブラックボックス」など立て続けにショートムービーに出演。2010年横浜から大阪で行われた「STROBE LIGHT」のオーディションに参加。関東と関西を幾度も往復しヒロイン松岡美咲役を熱演した。

宮緒 舞子(みやお まいこ)

小林 秀(こばやし しゅう)

【45歳、警視庁捜査一課七係の刑事。警部補。捜査主任。古いタイプの刑事 規則に縛られず、犯人逮捕を優先する捜査方法をとる】

木下 聖浩(きのした きよひろ)

1967年12月24日生まれ。大阪府出身。

1993年より関西小演劇界における舞台活動を開始。以降、劇団シアターオムの11回公演より51回公演まで全公演に出演。劇団バンタムクラスステージに2011年から2年間限定で所属。舞台のみならず映像作品にも活動の場を拡げる。主な出演作にNHK「ぴあの」(94)「海峡」(08)日本テレビ「喰いタン2」(07)映画「パッチギ!」(05)など多数。

木下 聖浩(きのした きよひろ)

小林 秀(こばやし しゅう)

【34歳、犯罪心理学を研究している大学病院の精神科医で、美咲の実兄。そのルックスでメディアにも進出、著書も出版されている】

松本 壮一郎(まつもと そういちろう)

1977年8月22日生まれ。神奈川県出身。

大阪芸術大学舞台芸術学科に在籍中より、クロムモリブデンに所属。中心俳優として活躍。退団後、大阪芸術大学大学院修士課程を経て、フリー。演劇のみならず、舞踊の分野でも活動し、新国立劇場ではクラシックバレエの最高峰プリマドンナ、下村由里恵の相手役を務める。また、韓国演劇祭での全編韓国語の芝居上演や、デンマークでのファッションモデル等、国境を越えて活躍している。主な出演作に焚火の事務所「茨海小学校跡地」(02)日英リーディングセッション「雌鳥の中のナイフ」(05)トランスパンダ「ひとつでもいい」(07)真夏の會「エダニク」(11)など多数。

松本 壮一郎(まつもと そういちろう)

小林 秀(こばやし しゅう)

【26歳、警視庁捜査一課七係の刑事。巡査。捜査一課に配属されて間もない新人刑事。高学歴のキャリア組で、主人公らと共に捜査に当たることが多い】

坂城 君(さかき なお)

1985年3月10日生まれ。山梨出身。

CINEMACT.INC所属。

大学入学と同時にエキストラ等で映画、テレビの世界に飛び込む。その後、本格的に芝居に取り組むため事務所に所属。ドラマ、舞台、CM等多方面に活躍。主な出演作にTBS「JIN-仁-」(09)「とんび」(13)テレビ朝日「ダブルス-二人の刑事-」(13)など。NHK「タイムスクープハンターseason5」(13)では第1話ゲスト主役として大工の源三郎役を好演。映画「夏休みの地図」(13)、映画「ベイブルース~25歳と364日」(14)と立て続けに公開予定映画が控えている。

坂城 君(さかき なお)

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STAFF

脚本/監督: 片元 亮 (かたもと りょう)
1977年、山口県に生まれる。 2000年に大阪芸術大学映像学科の卒業制作作品『Si:(シー)』において、脚本・編集・監督を担当。卒業後、同大学大学院に進み、修士課程作品『つたえたいことがあるんだ』を制作する。 その後いくつかの作品に携わり、2006年に制作した短編自主制作映画『キラキラ』が、第10回インディーズムービー・フェスティバル TANPEN部門でグランプリを受賞。
エンディング曲: TeN(てん) the corrido
DJ Yoku率いるダンスミュージック・ハウスユニットA Hundred Birdsのヴォーカリストとして活躍。インディーズ、メジャーから多数の作品をリリース。 2007年、旭化成CMにおいて山口百恵の「さよならの向う側」をカバー。ソロアーティストとして新境地を見せる。2008年、その反響に応える形でミニカバーアルバムを発表。2009年には初のソロプロデュースアルバム「High Low」をリリース。Tower Recordsが発行しているBounce Opus of the year優秀作品として選出された。近年も精力的に音楽活動を行い、声の持つエネルギーを体中から発信し、表現し続けている。
  • 制作進行/押川雅也
  • 撮影/小澤勇佑
  • 演出補/梶田智之
  • 照明/北川泰誠
  • 照明助手/吉野環希
  • 録音/松原直子
  • 編集/片元亮
  • 制作助手/鄭婀美
  • 記録/釜坂章子
  • 美術/decchi-s
  • 美術助手/三谷静郁
  • スタイリスト/辻礼子・新井都也子・吉田謙一
  • メイク/浦梨未・松本華奈・小林彩・見座晃子・市原華奈子
  • アートディレクター/チャーリー
  • スチール/中野雨衣子
  • 特殊造形/川喜田美紀
  • CG/宮本浩司
  • 劇中映像/長坂公太
  • 視覚効果・色彩補正/北野高宏
  • 音響効果・MA/鈴木宗寿
  • 宣伝配給/槇徹
  • 製作/『STROBE LIGHT』製作委員会
  • 制作協力/伊丹『STROBE LIGHT』サポーターズクラブ
  • 特別協力/伊丹市

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